まずは、「陽だまりカフェ成瀬台」のHPをご覧ください。私が説明するまでもなく、ここにすべてが結集しています。7月2日のイベントは「陽だまりカフェのFacebook」でご覧になれます。
取材目的: 「陽だまりカフェ成瀬台」は、多世代の人々の地域の居場所づくりに挑戦されています。オーナーご夫婦の、このカフェ設立の目的は何でしょう。この目で現場を見たいと思いました。
取材内容: 和光大学の表現学部の角尾(ツノオ)先生の解説による名画『カサブランカ』鑑賞会とランチ会。受付、お茶、食事準備、参加者の皆さんの様子。オーナーご夫婦のお話。
感想: 何十年ぶりに観る『カサブランカ』、1942年制作、ちょうどアメリカが第二次大戦に参戦した年でした。時代背景も含め、物語の展開、ハンフリー・ボガードとイングリッド・バークマンの名演技に改めて、惚れ惚れしました。正に、名画にふさわしい映画ですね。ミュージシャンのサムを演じた「ドーリー・ウィルソン」の演奏も演技も素晴らしい♪。先生の短い解説もあって、その後、映画の思い出話で皆さん方は、盛り上がっていました。
ここのオーナのご主人とボランティアさんの手によるカレーを一緒にいただきました。会費は500円。何とも楽しく、気さくでオープンな感じで居心地がいのです。
「陽だまりカフェ」は、オーナー夫婦が新たに、この地に家を建て、自宅一階をみんなの居場所として解放されてます。運営は参加者全員、毎日オープンというのがすごい。何をやるかもみんなが話し合って決めているそうです。声楽家、ギタリスト、いろいろな分野の方が、主旨に賛同して出演されています。参加者の声を聞くと、、、、「楽しいですよ。ここは・・お友達もできて輪が広がってついつい来ちゃうんですよ。健康体操もあるし、退屈しません」と笑顔です。
どうせ地域で長く暮らすなら、居心地の良い場所でありたい。
でもなかなか、みんなと一緒に過ごすことがないし、だんだん年は取るし、、、高齢者も子供たちもお母さんたちも、気楽に立ち寄って過ごせる場所が「陽だまりカフェ成瀬台」。
行政に頼らず、背後で見守ってもらうことにして、参加者で話し合いながら運営を進めておられます。ここでも、住民が中心となって自分達の願う居住空間を作り出そうとされていました。
※ かつて「いきいきサロン」の運営に長く関わっていましたが、何かが違うとわかってきました。このカフェでは、スタッフは、お世話をしているという気持ちではなくて、参加している人たちと一緒に運営に参加しているという気持ちでおられるところが違うのですね。
「まちづくり」の主体は誰なの? とても基本的なことなのですが、ついついリーダーが旗を振ってしまうというこれまでの習慣になれてしまっていたのかもしれません。やはり、住民が中心にならないとこういう楽しい雰囲気で長続きはしないのかも・・・・学びの多い見学でした。